この記事は、新海誠監督の最新作映画『天気の子』の小説を読んでみた感想やネタバレも含んで書いていきます。
(まだ映画『天気の子』を観ていない場合は、先に映画を観ることをおすすめします)
大ヒット公開中の映画『天気の子』の新海誠監督が自ら執筆した原作小説『小説 天気の子』(角川文庫)は、異例の初版50万部スタートから勢いが止まることなく、相次ぐ重版により現在62万部に到達しました。
また映画『天気の子』は公開から約1か月で興行収入100億円を超え、前作『君の名は。』に続く大台に突入。早くも歴代日本映画の興行収入ランキングTOP10入りを果たす快進撃を繰り広げています。
出典:JIJI.COM
小説『天気の子』ですが、映画『天気の子』が興行収入100億円を突破した勢いに乗って、62万部まで到達。
この相乗効果はすごいですね。
小説の著者は新海誠監督本人ということで、映画の世界がそのまま再現されていて、もう一度映画を観に行きたくなるぐらい感動しました。
この記事では、小説『天気の子』を読んでみた感想について書いていきます。
私のYouTube動画でも小説『天気の子』について解説しています。
こちらのYouTube動画では、子ども向けの小説・角川つばさ文庫の『天気の子』について解説しています。
小説『天気の子』(角川文庫)を読んでみた感想
私は長女(6歳)と映画『天気の子』を観に行ってすぐに、小説を買いました。
そして帰ったあとに時間をとって一気に読み終えました。
映画を観た人なら、小説を読むことでさらに『天気の子』ワールドにどっぷるハマることができます。
じっくりと『天気の子』の世界に浸れる
映画とちがって小説の場合は自分のペースで読み進めていくので、じっくりどっぷりと『天気の子』の世界に浸ることができます。
須賀や夏美との出会い、陽菜との出会いと惹かれ合う二人、陽菜と凪と三人での逃避行など、どのシーンも感慨深いものがあります。
小説を読み進めていきながら、頭の中ではずっと雨の音が聞こえていました。
一度映画を観ているからこそ、小説を読むだけでシーンがビジュアルとして浮かびます。
そして自分の中で帆高や陽菜たちがどんどん動いていく。
泣いたり、笑ったり、怒ったり、悲しんだり。
そういう自分の中の『天気の子』ワールドが展開されていくのが、小説の魅力だと思います。
晴れた世界よりも陽菜を選んだ結末で私は良かったと思っています
映画の結末には賛否両論ある『天気の子』ですが、私は雨が降り続く世界になったとしても陽菜と一緒にいることを選んだ帆高の選択を支持します。
晴れた世界を取り戻せたとしても、そこに陽菜がいなければ生きている意味がない。
愛することを教えてくれた陽菜と一緒にいることができれば、どんな世界でも生きていくことができる。
そして雨が降り続く世界になった東京で、人々は力強く前を向いて生きている。
その姿を見て、人間の強さと環境に応じて変化する力の強さに感動しました。
そして人類は古来からそうやって環境の変化に柔軟に対応して生き抜いてきたことを思い出させてくれました。
小学生でも読める小説『天気の子』(角川つばさ文庫)もおすすめです
小説『天気の子』は角川つばさ文庫からも出版されています。
著者は同じく新海誠監督本人で、文章はすべて角川文庫のものと同じ。
そして感じにはひらがながもれなくついているので、小学生でも読めるようになっています。
実際に私も長女(6歳)に買いましたが、非常に喜んでくれました。
描写や言葉の意味など、小さな子どもではわからないところは親としてサポートしながら読んでもらっています。
親子で感動を共有できるのはとても素晴らしいことだと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後に|小説『天気の子』を読んで、感動や感想について語り合おう
『天気の子』には観た人の想像にまかせるような「余白」の描写がうまく表現されています。
だからこそ、観た人それぞれの考え方や感じ方があると思います。
そして多くの視点が集まり、それに耳を傾けることで自分の視野を広げることができます。
その結果、『天気の子』の魅力をより深く感じることができるのです。
ぜひ、あなたの感想もSNSやブログで発信していってみてくださいね。
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