こちらの記事ではチームラボのデジタルアートイベント『チームラボ かみさまがすまう森 – earth music&ecology』についてご紹介していきます。
あなたのそんな疑問にお答えします。
結論から言うと「御船山楽園で開催されるチームラボのデジタルアートイベント『チームラボ かみさまがすまう森 – earth music&ecology』は絶対に見ておいた方が良い」です。
2)チームラボのデジタルアートイベントはどこも、開催するごとに大盛況で大満足で終わっているから
3)2019年7月-11月の時期、チームラボのデジタルアートイベントを九州エリアで見て体験できるのはここだけだから
(この記事は3分ほどで読めます。読んだ後には「絶対この作品は見ておこう」というものが自分の中で理解できた状態になります)
ではここから、1つずつご紹介していきます。
Contents
- チームラボのデジタルアートイベント『チームラボ かみさまがすまう森 – earth music&ecology』について
- イベント開催概要
- 展開コンテンツ詳細
- 小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング / Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and Boats – Mifuneyama Rakuen Pond
- 増殖する生命の巨石 / Ever Blossoming Life Rock
- かみさまの御前なる岩に憑依する滝 / Universe of Water Particles on a Sacred Rock
- 生命は連続する光 – ツツジ谷 / Life is Continuous Light – Azalea Valley
- 夏桜と夏もみじの呼応する森 / Resonating Forest – Cherry Blossoms and Maple
- 岩壁の空書 連続する生命 – 五百羅漢 / Rock Wall Spatial Calligraphy, Continuous Life – Five Hundred Arhats
- 岩割もみじと円相 / Split Rock and Enso
- 忘却の岩群 / Sea of Rocks of Oblivion
- 連続する生命の記憶 / Memory of Continuous Life
- 切り取られた連続する生命 – 森の道 / Cut out Continuous Life – Forest Path
- 切り取られた連続する生命 – 森の天井 / Cut out Continuous Life – Forest Canopy
- 呼応する御船山 / Resonating Mt. Mifuneyama
- 具象と抽象 – 神木の森の入口 / Abstract and Concrete – Forest Entrance
- グラフィティネイチャー – 廃墟の湯屋に住む生き物たち / Graffiti Nature – Living in the Ruins of a Bathhouse
- 五百羅漢の洞窟に掘られた三仏体の磨崖仏 / Three Buddha Figures carved inside the Cave of the Five Hundred Arhats
- 小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 / Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup
- 森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、夏の森 / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest – One Stroke, Summer Forest
- 森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、Fire / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest – One Stroke, Fire
- 森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、Fire on Ice / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest – One Stroke, Fire on Ice
- 森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、Ice / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest – One Stroke, Ice
- 最後に|この時期にしか見られないチームラボのデジタルアートイベント『チームラボ かみさまがすまう森 – earth music&ecology』をぜひ見に行ってみよう
チームラボのデジタルアートイベント『チームラボ かみさまがすまう森 – earth music&ecology』について
イベント開催概要
エキシビジョン名 | チームラボ かみさまがすまう森 – earth music&ecology |
会期 | 2019.07.12 (金) – 2019.11.04 (月) |
時間 | coming soon |
休館日 | なし |
住所 | 御船山楽園 佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100 |
料金 | coming soon |
主催 | – |
協賛 | earth music&ecology |
後援 | – |
協力 | – |
注意事項 | ※混雑時は入場を制限する場合があります ※撮影OK(フラッシュ不可) |
お問い合わせ | 0954-23-3131(御船山楽園ホテル) |
展開コンテンツ詳細
小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング / Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and Boats – Mifuneyama Rakuen Pond
御船山楽園の池の水面にプロジェクションしている。水面はセンシングされ、映像は池に浮かんで進む小舟とともにインタラクティブに変化する。魚の群れ全体に意思があるわけではなく、それぞれの魚は、近くの魚のふるまいに影響を受けながら自律的に泳いでいる。また、それぞれの魚は、小舟が静かに浮かんでいると周りに集まり、小舟が動き出すと避けていく。小舟のふるまい、そして他の魚のふるまいの影響を受け魚は泳いでいる。そして、その魚の群れの動きの軌跡によって作品は描かれていく。
増殖する生命の巨石 / Ever Blossoming Life Rock
苔生す巨石(高さ約5.5m 幅約4.6m 奥行き6.5m)に、花々が永遠に咲いては散っていく。一時間を通して一年間のこの地域の花々が咲いては散り、変化していく。
花は生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて散り、枯れて、消えていく。つまり、花は誕生と死滅を、永遠に繰り返し続ける。
自分という存在は、何十億年という圧倒的な時間の長さの、永遠に繰り返されてきた生命の生と死の連続性の上にある。しかし、日常では、なかなかそれを知覚することが難しい。
圧倒的長い年月をかけて形作られた巨石の造形そのものに、花々の誕生と死滅が永遠に繰り返された時、長い生と死の生命の連続性の上に生命が存在することを感じたのだ。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あら かじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の 状態が 複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
かみさまの御前なる岩に憑依する滝 / Universe of Water Particles on a Sacred Rock
御船山楽園内、稲荷大明神にある巨石(高さ約3m、幅約4.5m)を仮想の三次元空間に立体的に再現し、そこに水を落下させ、巨石の形による水の動きをシミュレーションし滝を描いた。その滝を、実際の稲荷大明神にある巨岩にプロジェクションマッピングした。
水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している。そして、水の粒子の挙動によって、空間上に線を描く。その線の集合をチームラボが考える「超主観空間」によって平面化し滝を描いている。
生命は連続する光 – ツツジ谷 / Life is Continuous Light – Azalea Valley
御船山楽園のツツジ谷のツツジが光り輝く。ツツジの光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅している。
ツツジの光は、鑑賞者が近くを通ると、強く輝き、音色を響かせる。そしてその光は、放射状に近隣のツツジに伝播していく。伝播した光は、同じように音色を響かせながら、次々に隣のツツジに伝播させ、連続して広がっていく。
夏桜と夏もみじの呼応する森 / Resonating Forest – Cherry Blossoms and Maple
御船山楽園の桜ともみじの森が光り輝く。木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅している。
木々の光は、鑑賞者が近くを通ると、光の色を変化させ色特有の音色を響かせる。そして、その木の光は、放射状に近隣の木々に伝播していく。伝播した木の光は、同じように音色を響かせながら、次々に隣の木に伝播させ、連続して広がっていく。
森の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。
岩壁の空書 連続する生命 – 五百羅漢 / Rock Wall Spatial Calligraphy, Continuous Life – Five Hundred Arhats
約1300年前、名僧行基が御船山に入山し、三つの洞窟に五百羅漢を刻み、三仏体をこの第三洞窟の奥岩に刻んだと伝えられている。また洞窟の御水は薬水として昔から多くの人に頂飲されてきた。 洞窟の岩壁に空書を永遠に書き続ける。 空書とは、空間に書く書。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築している。
岩割もみじと円相 / Split Rock and Enso
御船山楽園内、岩を割って生えている岩割もみじの岩(高さ約2.4m、幅約4.7m)にプロジェクションした作品。
禅における書画のひとつ「円相」(円形を一筆で描いたもの)を空間に一筆(空書)で描いている。空間に描かれた一筆は、空間上で静止しているが、視点が動くことによって、円に見える瞬間が生まれる。
禅において、円相は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
「空書」とは、空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築している。
忘却の岩群 / Sea of Rocks of Oblivion
20個からなる岩群(いわむら)が光り輝く。 岩の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅する。 岩の光は、人が近づくと、強く輝き、音色を響かせる。
連続する生命の記憶 / Memory of Continuous Life

切り取られた連続する生命 – 森の道 / Cut out Continuous Life – Forest Path

切り取られた連続する生命 – 森の天井 / Cut out Continuous Life – Forest Canopy

呼応する御船山 / Resonating Mt. Mifuneyama

具象と抽象 – 神木の森の入口 / Abstract and Concrete – Forest Entrance
御船山楽園の庭園と森とのの境界にある作品。作品の奥の森は、樹齢3000年以上の武雄神社の神木である大楠に続く。
人々が作品の中に入り止まってしばらくすると、新たな線の集合が生まれて広がっていく。
作品によって、森は平面のレイヤーとなる。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
グラフィティネイチャー – 廃墟の湯屋に住む生き物たち / Graffiti Nature – Living in the Ruins of a Bathhouse
人々が描いた様々な生きものたちによって、創られていく1つの生態系。
御船山楽園内の廃墟となった湯屋に、人々が描いた様々な生きものたちが住んでいる。あなたが描いた生きものも、廃墟の湯屋のどこかにいる。
生きものたちは、他の生きものを食べたり、食べられたりしながら、共に同じ1つの生態系をつくっている。
描いて生まれた生きものは、他の生きものを食べると、増えていく。そして、蝶は、花がある場所で増える。生きものたちは、他の生きものに食べられたり、他の生きものをしばらく食べることができないとに死んでいなくなる。
ワニは、人々にたくさん踏まれると死ぬ。花は、人々がじっとしているとたくさん咲き、人々が踏んで歩き回ると散っていく。
五百羅漢の洞窟に掘られた三仏体の磨崖仏 / Three Buddha Figures carved inside the Cave of the Five Hundred Arhats
伝行基作(8世紀)。約1300年前、名僧行基が御船山に入山し、三つの洞窟に五百羅漢を刻み、三仏体をこの第三洞窟の奥岩に刻んだと伝えられている。また洞窟の御水は薬水として昔から多くの人に頂飲されてきた。
小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 / Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup
茶を点てると、茶碗の中に花々が生まれ咲いていく。茶碗を手に取って動かすと、花は散り、花びらは茶碗の外へと広がっていく。茶碗の中に茶がある限り、花々は、また生まれ咲き続ける。
茶碗の中に茶が存在して初めて作品が生まれる。茶を飲み干し、茶がなくなると、作品は存在しなくなる。
茶は液体であり変容的な存在であるため、茶碗の中の茶の量によって、茶の水面の大きさも変わっていく。そして、それに合わせて、生まれる花の大きさも変わっていく。お茶が茶碗からこぼれたなら、そこにまた、花々が咲いていく。
花は、一年間を通して、その月のその地域の花々が咲いていく。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、夏の森 / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest – One Stroke, Summer Forest
近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせ(当時の絹は薄かったので裏地が透けたため複雑な色彩となった)や、重なる色彩のグラデーション、織りの縦糸と横糸の組み合わせなど、複雑な色彩に、季節の色の名前がついていた。
表と裏の色の組み合わせからなる「かさねのいろめ」を、ランプが強く輝いている時と輝きが弱くなった時に当てはめ、夏の「かさねのいろめ」である、よもぎ、花橘(はなたちばな)、楝(おうち)、若菖蒲(わかしょうぶ)、卯花(うのはな)の5色でランプは輝く。
人がランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、必ずはじめのランプに戻ってくる。つまり、人に呼応したランプの光は、二つに分かれ、それぞれ全てのランプを1度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会う。
伝播していく光が、他の人が起点となった光と出会い通り抜ける時、光が出会った場所のランプは、それぞれの光が合わさって輝き、そこに長く残っていく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。
一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから3次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、(始点と終点が同じの)一筆書きできる一本のつながった線(unicursal)になるように配置されている。ランプがこのように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず一度だけしか通らず、最後に、起点となった最初のランプに戻ってくる。
ランプの配置に関しては、以下のような制約を満たす空間上のランプの配置を数学的に求め、ランプの高さ方向の分布のばらつきと、3次元的な経路(光の軌跡)のなめらかさを定量化し、多数の解に対して評価を行った。
ランプの平面配置は、ランプを吊るために、均一な千鳥配置であり整然としたグリッドになっている。これが1つ目の制約となる。2つ目の制約として床と天井の高さ、人が通ることができる通路の高さと幅という物理的な空間の境界条件を設定する。そして全てのランプから、3次元上で最も近い2つのランプに線を引いたときに、起点と終点がつながったたった1本の線(unicursal)になることが3つ目の制約である。
このようなプロセスによって生まれたランプの配置は、一見ランダムのように見えるために、光の軌跡が予測できず飽きないが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、まるで火が燃え移っているかのように自然に感じる。そして、ランプの光の軌跡は一本線でつながっているため、自分から生まれた光と、他者から生まれた光は、必ず交わる。
これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言える。それは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計でき、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)を使用。
森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、Fire / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest – One Stroke, Fire
人がランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、必ずはじめのランプに戻ってくる。つまり、人に呼応したランプの光は、二つに分かれ、それぞれ全てのランプを1度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会う。
伝播していく光が、他の人が起点となった光と出会い通り抜ける時、光が出会った場所のランプは、それぞれの光が合わさって輝き、そこに長く残っていく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。
一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから3次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、(始点と終点が同じの)一筆書きできる一本のつながった線(unicursal)になるように配置されている。ランプがこのように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず一度だけしか通らず、最後に、起点となった最初のランプに戻ってくる。
ランプの配置に関しては、以下のような制約を満たす空間上のランプの配置を数学的に求め、ランプの高さ方向の分布のばらつきと、3次元的な経路(光の軌跡)のなめらかさを定量化し、多数の解に対して評価を行った。
ランプの平面配置は、ランプを吊るために、均一な千鳥配置であり整然としたグリッドになっている。これが1つ目の制約となる。2つ目の制約として床と天井の高さ、人が通ることができる通路の高さと幅という物理的な空間の境界条件を設定する。そして全てのランプから、3次元上で最も近い2つのランプに線を引いたときに、起点と終点がつながったたった1本の線(unicursal)になることが3つ目の制約である。
このようなプロセスによって生まれたランプの配置は、一見ランダムのように見えるために、光の軌跡が予測できず飽きないが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、まるで火が燃え移っているかのように自然に感じる。そして、ランプの光の軌跡は一本線でつながっているため、自分から生まれた光と、他者から生まれた光は、必ず交わる。
これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言える。それは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計でき、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)を使用。
森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、Fire on Ice / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest – One Stroke, Fire on Ice
人がランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、必ずはじめのランプに戻ってくる。つまり、人に呼応したランプの光は、二つに分かれ、それぞれ全てのランプを1度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会う。
伝播していく光が、他の人が起点となった光と出会い通り抜ける時、光が出会った場所のランプは、それぞれの光が合わさって輝き、そこに長く残っていく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。
一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから3次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、(始点と終点が同じの)一筆書きできる一本のつながった線(unicursal)になるように配置されている。ランプがこのように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず一度だけしか通らず、最後に、起点となった最初のランプに戻ってくる。
ランプの配置に関しては、以下のような制約を満たす空間上のランプの配置を数学的に求め、ランプの高さ方向の分布のばらつきと、3次元的な経路(光の軌跡)のなめらかさを定量化し、多数の解に対して評価を行った。
ランプの平面配置は、ランプを吊るために、均一な千鳥配置であり整然としたグリッドになっている。これが1つ目の制約となる。2つ目の制約として床と天井の高さ、人が通ることができる通路の高さと幅という物理的な空間の境界条件を設定する。そして全てのランプから、3次元上で最も近い2つのランプに線を引いたときに、起点と終点がつながったたった1本の線(unicursal)になることが3つ目の制約である。
このようなプロセスによって生まれたランプの配置は、一見ランダムのように見えるために、光の軌跡が予測できず飽きないが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、まるで火が燃え移っているかのように自然に感じる。そして、ランプの光の軌跡は一本線でつながっているため、自分から生まれた光と、他者から生まれた光は、必ず交わる。
これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言える。それは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計でき、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)を使用。
森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、Ice / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest – One Stroke, Ice
人がランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、必ずはじめのランプに戻ってくる。つまり、人に呼応したランプの光は、二つに分かれ、それぞれ全てのランプを1度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会う。
伝播していく光が、他の人が起点となった光と出会い通り抜ける時、光が出会った場所のランプは、それぞれの光が合わさって輝き、そこに長く残っていく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。
一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから3次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、(始点と終点が同じの)一筆書きできる一本のつながった線(unicursal)になるように配置されている。ランプがこのように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず一度だけしか通らず、最後に、起点となった最初のランプに戻ってくる。
ランプの配置に関しては、以下のような制約を満たす空間上のランプの配置を数学的に求め、ランプの高さ方向の分布のばらつきと、3次元的な経路(光の軌跡)のなめらかさを定量化し、多数の解に対して評価を行った。
ランプの平面配置は、ランプを吊るために、均一な千鳥配置であり整然としたグリッドになっている。これが1つ目の制約となる。2つ目の制約として床と天井の高さ、人が通ることができる通路の高さと幅という物理的な空間の境界条件を設定する。そして全てのランプから、3次元上で最も近い2つのランプに線を引いたときに、起点と終点がつながったたった1本の線(unicursal)になることが3つ目の制約である。
このようなプロセスによって生まれたランプの配置は、一見ランダムのように見えるために、光の軌跡が予測できず飽きないが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、まるで火が燃え移っているかのように自然に感じる。そして、ランプの光の軌跡は一本線でつながっているため、自分から生まれた光と、他者から生まれた光は、必ず交わる。
これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言える。それは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計でき、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)を使用。
最後に|この時期にしか見られないチームラボのデジタルアートイベント『チームラボ かみさまがすまう森 – earth music&ecology』をぜひ見に行ってみよう
チームラボのイベントはこれからも色々な場所で見れると思いますが、御船山楽園でのデジタルアートイベントはこのタイミングでしか見ることができません。
あとで後悔しないように、事前に予定を立ててぜひ見にいってみてくださいね。
公式サイトはこちらから->チームラボ かみさまがすまう森 – earth music&ecology