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読めばもう一度観たくなる『天気の子』あらすじネタバレ結末と感想・評価

天気の子のあらすじ結末ネタバレのアイキャッチ画像

この記事は新海誠監督の最新作映画『天気の子』のあらすじネタバレ結末と私の感想・評価について書いたものです。

※ネタバレ要素を多く含みますので、まだ『天気の子』を観ていない場合はご注意くださいませ。

2019年7月19日(金)に前作の『君の名は。』から3年の月日を経て、次なる最新作『天気の子』が公開されました。

私がはじめて新海誠監督の映画と出会ったのは『君の名は。』でした。
最初は「この作品がなぜ爆発的にヒットしているのか?」を知るためでしたが、鑑賞後にそれが理解できました。

この作品は映像も音楽も素晴らしいことはもちろんのこと、人によってストーリーや結末についての解釈が異なる。
だからどう感じたかを誰かに伝えたくなる。ほかの人の解釈も知りたい。自分にはない視点や考えを共有したい。
そしてもう一度観に行きたくなる。

実際に私は2回映画館で鑑賞しました。知人では5回観に行った人もいると聞きました。

新海誠監督の作品のファンになった私は、この『天気の子』が公開されてすぐに観に行きました。
同じく新海誠監督のファンである長女(6歳)を連れて。

ではここから、映画『天気の子』についてあらすじやストーリーの結末、私の感想と評価についてネタバレ含めてお伝えしていきます。

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Contents

映画『天気の子』原作・脚本・監督|新海 誠

1973年長野県生まれ。アニメーション監督。
2002年、ほぼ1人で制作した短編アニメーション『ほしのこえ』で注目を集める。
以降『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』を発表し、国内外で数々の賞を受け、16年公開『君の名は。』は記録的な大ヒットに。
自身の監督作を自ら小説化した『小説 秒速5センチメートル』『小説 言の葉の庭』『小説 君の名は。』も高く評価された。
出典:小説『天気の子』より

映画『天気の子』キャラクター・声優キャスト

・森嶋 帆高 / 醍醐 虎汰郎
・天野 陽菜 / 森 七菜
・夏美 / 本田 翼
・天野 凪 / 吉柳 咲良
・安井 / 平泉 成
・高井 / 梶 裕貴
・冨美 / 倍賞 千恵子
・須賀 圭介 / 小栗 旬

映画『天気の子』主題歌・曲(音楽)

出典:rockin’on.comより

『天気の子』の主題歌は前作『君の名は。』と同じくRADWINPSが担当。そのほか劇中の音楽もすべて担当している。
主題歌はこちらの5曲。

1)愛にできることはまだあるかい
2)グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子
3)風たちの声(Movie edit)
4)祝祭(Movie edit)feat.三浦透子
5)大丈夫(Movie edit)

愛にできることはまだあるかい/RADWINPS

こちらの記事では『天気の子』主題歌「グランドエスケープ」の歌詞について徹底考察したものをご紹介しています。ぜひ合わせてご覧くださいませ。
『天気の子』をもう一度観たくなる|主題歌「グランドエスケープ」の歌詞を徹底考察

映画『天気の子』予告動画まとめ

映画『天気の子』予報①

映画『天気の子』予報②

映画『天気の子』スペシャル予報

映画『天気の子』後報

映画『天気の子』あらすじ

『天気の子』タイトルロゴ画像(C)2019「天気の子」製作委員会

「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。

(C)2019「天気の子」製作委員会

映画『天気の子』ストーリーと結末(ネタバレ含む)

母の回復を願う少女・陽菜と家で少年・帆高、二人の出会い

天気の子 陽菜の画像(C)2019「天気の子」製作委員会

雨が降り続く世界。病室で母親の回復を願う少女・陽菜。
もう一度、母親と青空の下で一緒に歩きたい。
そんな願いを持ちながら窓の外を見ると、あるビルの屋上に一筋の光が。
ビルの屋上の鳥居で願い事をしながらくぐると次の瞬間、陽菜は空の上に。
ここで陽菜は天気の巫女になる。

帆高は船に乗って東京を目指す。
東京で暮らしていくために家を飛びだした。
その船で須賀圭介と出会いを果たす。
東京に出てきたはいいものの働き口もなく途方にくれる帆高。
雨の中、雨宿りをしていた店の前で金髪ピアスの男と出会い、気に食わなかったことで帆高は吹っ飛ばされる。
この時に紙袋を拾う。

深夜のマクドナルドで過ごす帆高。先ほど拾った紙袋からは銃が出てきた。とっさにリュックに入れる。
そしてこのマクドナルドで帆高と陽菜は出会いを果たす。一つのビッグマックが二人の最初の出会いをつないだ。

凪との出会い、そして須賀と夏美との共同生活の始まり

天気の子 夏美の画像(C)2019「天気の子」製作委員会

東京に出てきたものの、家出資金がなくなってきた帆高は名刺をもらった須賀 圭介に会いにいくことにした。

道中のバスで直接の会話はないものの、陽菜の弟であるプレイボーイの小学生・凪と出会う。

そして須賀がCEOを務めているK&Aプランニングを訪れた。
事務所で夏美と先に出会い、愛人というものをはじめて見る。(のちに誤解だとわかる)
次に須賀とも再会を果たし、宿・食事つきの破格の条件を提示され、帆高はムーの編集ライターをすることに。

最初の取材対象はネットで噂になっている『100%の晴れ女』について。
夏美と怪しげな占い師に話を聞き、稲荷系の晴れ女、龍神系の雨女について情報を得る。
そのあと須賀と夏美に歓迎会をしてもらい、帆高の東京での新しい生活がはじまった。

そして3人の絆は共同生活をしていく中でどんどん深まっていった。

帆高と陽菜の再会、お天気ビジネスのはじまり

天気の子 お天気ビジネス画像(C)2019「天気の子」製作委員会

金髪ピアスと陽菜が店に入っていくところを止めようとした帆高。
小競り合いになり、とっさに以前拾った銃を威嚇するために取り出す。
そして銃を発砲。おもちゃの銃だと思っていたが、それは本物だった。

金髪ピアスが驚いているうちに陽菜と帆高は逃げた。そして陽菜が天気の巫女になった鳥居のあるビルに逃げ込んだ。
銃はそのときに捨てた。

「ねえ、今から晴れるよ」
ビルの屋上で陽菜は天気の巫女の力を発揮し、帆高に見せる。
陽菜は自分を18歳だといい、帆高は16歳だと話した。

後日、帆高は陽菜の自宅を訪問。ご飯をご馳走してもらうことに。
(SNSでも投稿者の多い『のり塩すごもりチャーハン』と『ザクザク食感のラーメンサラダ』を一緒に食べる)

お天気ビジネスのWEBサイトをつくり、100%の晴れ女としての力をビジネス(食べていくための仕事)にすることに。
陽菜のサポートとして、てるてる坊主をつけた傘とてるてる坊主のぬいぐるみを被った凪。

フリーマーケット会場を晴れにしてほしい。
結婚式の日を晴れにしてほしい。
クラブの合宿の日を晴れにしてほしい。
夏コミで初代プリキュアのコスプレをしたいから会場を晴れにしてほしい。
競馬で推しの馬が雨に弱いので晴れにしてほしい。
運動会の日を晴れにしてほしい。

これらの依頼をすべて晴れにしたお天気ビジネスは口コミが広まりネットで話題になっていった。
陽菜の効果が届くのは広い範囲ではなく、限られた範囲の短い晴れ間。それがかえって陽菜の神秘性を高めていた。

そして舞い込んだ「神宮外苑花火大会」の日を晴れにしてほしいという依頼。
それも見事叶えた陽菜。
その様子はヘリコプターに乗ったカメラマンによって捉えられた。

天気の巫女の役割・宿命とお天気ビジネス最後の依頼

天気の子 最後の依頼画像(C)2019「天気の子」製作委員会

須賀は娘・萌花への面談を元妻の母親である間宮に相談。
しかし萌花は雨で喘息がひどくなる体質のため、面談をしぶる。
そこで須賀は晴れになれば会わせてほしいと話す。

立花冨美の依頼で迎え盆を晴れにしてほしいと言われ、それを実現した陽菜たち。
そこで前作『君の名は。』の主人公・立花 瀧と出会う。
先日の「神宮外苑花火大会」でカメラマンに捉えられた陽菜。それはすぐに話題になりお天気ビジネスのサイトには冷やかしやからかいの依頼が殺到。
今回の冨美ともう一つの依頼でお天気ビジネスは終えることにした。

天気の巫女について神社に取材に来た夏美と帆高。
そこで天気の巫女の役割は天気を治療することと知る。人の切なる願いを受け止め、空に届けることができる特別な人間。昔はどの村にもどの国にもいたこと。
神社の天井に描かれた雲龍図は800年前(鎌倉時代)のもの。日々ニュースで流れている観測史上初というのはせいぜい100年前のものだが、天気の歴史はもっともっとずっと長いものだと改めて知る。
そして天気の巫女の悲しい運命『天気の巫女は人柱である』ことについても知る。

もうすぐ陽菜の誕生日であることを知った帆高は誕生日プレゼントを買うことに。
そして指輪を購入する時に出会った店員は前作『君の名は。』のヒロイン・宮水 三葉だった。

お天気ビジネス最後の依頼は娘のために週末の公園を晴れにしてほしいというもの。その依頼主は須賀。その娘は萌花だった。
そして夏美もそこに来て、従兄弟だということを知る。

夏美と陽菜が話している中で、先日神社に取材した際の天気の巫女の悲しい運命についての撮影動画を一緒に見る。

その帰り道、陽菜は帆高に自分が天気の巫女であることを伝える。

帆高・陽菜・凪3人での逃避行と陽菜との別れ

天気の子 陽菜の画像(C)2019「天気の子」製作委員会

警察が陽菜の家を訪ね、帆高を探していることを伝える。そして陽菜と凪が児童だけで暮らしていることの問題についても伝える。
そして須賀とも会う。自分は萌花を引き渡してもらうための手続き中のため、自分が力になることはできない、実家に帰るべきだと伝える。

3人はここから逃げることを決意する。雨が強くなる中、寝所を探してさまよう3人。

天気が乱れ雪が降る中、事務所で須賀と夏美は帆高のことについて話す。
「人間歳とるとさあ、大事なものの順番を、入れ替えられなくなるんだよな」
という須賀の言葉で帆高を追い出したことを話す。そこには萌花をなんとしても取り戻したいという思いがあらわれている。

「人柱一人で狂った天気が元に戻るんなら、俺は歓迎だけどね」
という須賀の言葉は夏美やその他の人々の心の声を代弁したもののように聞こえた。

逃げている途中、警察官に捕まえられそうな帆高を助けようと、陽菜が天気に願いを届け、雷を車に落とし爆発させたことで注意をそらす。
そして最終的にラブホテルに逃げ込んだ3人。

束の間の休息と癒しの時間。
帆高は陽菜に誕生日プレゼントの指輪をプレゼントする。
陽菜は自分が天気の巫女であること、晴れ女が犠牲になることでこの世から消えることで狂った天気が元にもどることを伝える。

その夜、陽菜は夢を見る。その時にはすでに空に帰っていた。
人柱となり、天気と一体になった陽菜の指から先ほど帆高にプレゼントされた指輪がすり抜けて地面に向かって落ちていった。

朝起きて、陽菜がいなくなった部屋で帆高は警察に捕まえられる。
それが陽菜との別れだった。

もう一度、陽菜に会いたい

天気の子 帆高の画像(C)2019「天気の子」製作委員会

警察に捕まえられたあと、外に出た帆高。
陽菜がいなくなった世界は晴れを取り戻していた。
そして空から落ちてきた、陽菜にプレゼントしたはずの指輪。
それで帆高はすべてを理解した。陽菜が人柱になったから、世界は晴れを取り戻したのだと。

パトカーの中で帆高は陽菜が18歳ではなく15歳ということを知る。
「俺が一番年上じゃねえか・・・」
という帆高の言葉には、自分が一番しっかりしていないといけなかった、陽菜と凪を自分が守らなければならなかった、という悔しい思いがあらわれていた。

晴れを取り戻した世界。須賀の事務所は雨水に埋もれていた。
そして須賀は窓を開ける。当然、水が事務所に流れ込んでくる。それを須賀はただ眺めていた。

須賀は萌花の言葉で思い出す。夢の中に陽菜が晴れを祈ってくれた夢を見たこと。この夢は、東京中の人間みんなが見ていた夢なのだと感じた。誰かが犠牲になったからこそ、晴れた世界を得られたのだと。

取り調べを受けていた帆高は警察署を脱走。夏美の助けも借りて逃げ続ける。

一方、凪も元カノのアヤネ、友達のカナの助けで脱走。

事務所で須賀は警察官の安井に帆高が脱走したこと。それは陽菜と会うためだということを伝える。
その話を聞いた須賀は自分でも知らないうちに涙を流していた。
自分にもいるじゃないか。全部を捨ててでもあいたい誰か。妻の明日花のことを思い出して。

陽菜にもう一度会える場所があるなら、あの鳥居がある代々木の廃ビルだと直感した帆高は無事たどりつく。
そこで立ちはだかる須賀。須賀は説得するためにあらわれたが、帆高がとまることはない。
そこに警察もやってくる。帆高は以前投げ捨てた銃を拾い上げ、周囲を威嚇する。
そして帆高の切実でまっすぐな思いに考えを変えた須賀も帆高を助ける。そこに凪の助けもやってくる。
「帆高、全部お前のせいじゃねえか!」「姉ちゃんを返せよっ!」この凪の言葉に、自分も姉の陽菜の夢を見て、人柱になって空に行ったことを信じていることがわかる。

帆高は屋上の鳥居にたどり着き、鳥居をくぐる。

そして、帆高は陽菜のいる空にたどりついた。
最初は「陽菜さん!」と叫んでいたが陽菜を見つけた瞬間に「陽菜」と呼び捨てにしたことで、帆高は改めて自分が年上であることを自覚したことを感じさせる。
「もう二度と晴れなくていい!」「青空よりも、俺は陽菜がいい!」「天気なんて狂ったままでいいんだ!」という言葉に自分自身の覚悟と陽菜へのまっすぐな愛情を伝える。
そして帆高と陽菜は再開し、一緒に地上に戻った。

3年後の東京、そして二人は再び出会う

天気の子 ロゴ画像(C)2019「天気の子」製作委員会

雨は3年間降り続き、いまもなお降っている。
帆高は地元の高校を卒業し、改めて東京に向かっている。

東京は面積の3分の1が海に沈んでいた。
それでも首都の機能は維持しながら。

帆高はお天気ビジネスのサイトに1件の依頼があることを知り、依頼主の冨美を尋ねる。
冨美が住んでいた一軒家は海に沈んだため、新しいアパートに住んでいた。
アパートにはお孫さんの結婚写真がある。その描写で前作『君の名は。』の立花 瀧と宮水 三葉は無事に結婚したことがわかる。

新しい場所に事務所を移転した須賀のK&Aプランニングを訪れ、近況報告をお互いにし合った。

そしてあの日、陽菜から自分が天気の巫女であることを告げられた場所、山手線の田端駅。
そこで二人は再び出会う。

天気の巫女を失った陽菜は何かを祈っていた。それは晴れを願う時と同じようなスタイルで。
でもその願いは晴れを願うものではなく、帆高に会いたいというものではないか。

なぜならその直後、帆高を見つけた瞬間に陽菜は走って駆け寄ったから。まるで自分の願いが叶ったのだと感じたように。

映画『天気の子』7つのギモンに対する考察

天気の子 陽菜の画像(C)2019「天気の子」製作委員会

『天気の子』の考察については、私のYouTube動画でも話しています。ぜひ合わせてご覧くださいませ。

1)謎の生き物はいったい何だったのか?

映画の中で魚、クジラ、龍のような形であらわれた謎の生き物は天気の神様の使者(使い)なのではと考えています。

元来、日本の神様にはキツネや狛犬などの神様の使者がいます。
私は映画の中で語られた天気の巫女の話を聞いたときにそう感じました。

地上の神社にいる神様の使者は地上の動物であるキツネや犬など様々な形をしているので、空にいる雨をつかさどる天気の神様の使者は魚だったりクジラだったり、海の生き物にちなんだ形をしているのではないか、と。

だから私は謎の生き物は天気の神様の使者なのだと感じました。

2)陽菜の母親は天気の巫女だったのか?

陽菜の母親は天気の巫女だった可能性があります。
そして陽菜の母親から陽菜に天気の巫女の力が受け継がれた。

そう感じさせたのは、最初の病室でのシーンでのちに陽菜がチョーカーとして身につけていた青い石のついたアクセサリーをブレスレットとして使っていたから。そのチョーカーは天気の巫女である証の可能性がある。

ホテルにいた陽菜が空に消えてしまったとき、陽菜が帆高にプレゼントされた指輪は地上に落ちてしまったのに、チョーカーはそのまま身につけていた。
チョーカーは天気の巫女の証だから、そのまま身につけることができていたと考えられないか。

そのチョーカーはクライマックスで帆高が陽菜を助けた後に壊れてしまった。
そして陽菜は天気の巫女の力を失ってしまった。

だからそのチョーカーを陽菜の前に身につけていた母親は天気の巫女だった可能性がある。

病室で意識がない中、最後の力を振り絞って鳥居があるビルの屋上に晴れ間をつくり、陽菜をそこに導いたのではないか、そう考えてみました。

3)須賀の左手の薬指の2つの指輪の理由

須賀が左手の薬指に2つ指輪をしている理由。それは亡き妻・明日花のものと自分のもの。
須賀は今でも妻の明日花を一途に思っているのです。

それは、次の夏美の言葉にあらわれていました。

「あれでね、圭ちゃんって意外にまだ一途なのよ。全然モテないわけでもないと思うんだけどね」

妻を一途に思い、娘の萌花も愛する。
須賀は自分が愛した人をずっと思い続ける愛情深い人間なのです。

4)K&Aプランニングの名前の由来

須賀の事務所K&Aプランニングの名前の由来、それは須賀 圭介と妻・明日花の名前をとったもの。
Kは圭介Aは明日花。二人で立ち上げた編集プロダクションなのです。

その後、明日花は萌花を産んだあとに事故で亡くなってしまう。
それまでもそれからも、須賀はずっと妻を思いながら生きている。

5)陽菜はいつか自分が消えることを知っていたのか?

陽菜は自分が天気の巫女の力を使うことで消えてしまうことを、夏美に聞かされる前に知っていたのだと思います。
なぜなら、いつも力を使ったあとに空に手をかざしていたから。それは自分の身体がどれぐらい透けているのかを確かめるためではないかと考えました。

力を使えば使うほど、自分の身体は透けていく。ラブホテルの時に帆高に見せた陽菜の体は手や胸のあたりが透けていました。

だから、陽菜はいつかは力が使えなくなる。自分は消えてしまうのだと感じていたのだと思います。

6)晴れを取り戻した世界で、なぜ須賀は泣いたのか?

晴れを取り戻した世界で、事務所の中で警察官の安井に帆高が脱走したこと。そしてそれは自分のすべてを捨ててでも、陽菜ともう一度会うためだと聞かされたから。
その帆高の思いと行動に、自分もまたすべてを捨ててでももう一度会いたい人、亡くなってしまった妻の明日花がいることを思い出させたからだと思います。

それを無意識に感じたからこそ、須賀は自分が涙を流していたことに気づかず、安井に気付かされたのだと思います。

7)ラストで陽菜は何を祈っていたのか?

帆高に救われてから3年後、天気の巫女の力を失った陽菜が祈っていたのは「晴れてほしい」ということではなく、「帆高に会いたい」という願いだったのではないでしょうか。

だから、その直後に帆高がその場にいることに気づき、すぐに駆けつけました。
それは「自分が帆高に会いたい」と願った思いが通じた喜びをあらわしていたのだと私は思いました。

陽菜にとっては祈る行為そのものが、自分の願いを100%叶えてくれるものだというジンクスとして使っていたのではないか、と感じました。

こちらでは新たな考察についてYouTube動画でお話しています。ぜひ合わせてご覧くださいませ。
●大ベストセラー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読めば、帆高の行動の理由がわかる

●あなたはソフトバンクのお父さん犬を見つけられましたか?

映画『天気の子』を観た感想と評価

天気の子 帆高の画像(C)2019「天気の子」製作委員会

私個人の感想としては、前作『君の名は。』よりも大きく心を動かされた映画でした。
その理由は、『君の名は。』は三葉だけでなくそのほかの人も救いたいという思いで行動していたのに対し、『天気の子』は他の全てを敵にまわしたとしても帆高は陽菜を救うんだという揺るぎない想いと行動があったから。

この行動が賛否両論を生む要因になっているのだと思いますが、私はこのクライマックスを見たときに、隣で一緒に『天気の子』を観ている長女のことを思い起こしました。

私は親として子どもがどんなことをしたとしても味方でいる、誰よりも近くで支えてあげようと考えています。
もちろん、人の道に外れるようなことがあれば正していくのは当然ですが、根底にあるのは「何があったとしても味方でいる、一緒にいる」ということ。

だから私は帆高の思いに強く賛同したのだと思います。

そしてこの感情は大切な人がいるすべての人が同じように感じるのではないかと思いました。
誰にだって大切にしたい人はいる。帆高は自分で陽菜は大切な人。そのように見れば、失いたくない・一緒にいたい・ずっと一緒に生きていきたいと考えるのではないでしょうか。

ここまで映画を自分ごととして感じたことは無かったことが、この『天気の子』が私の心を大きく動かしたのだと思います。

映像の美しさ、RADWINPSの音楽の素晴らしさはもちろんのこと、ストーリーや主人公たちの考え・行動に自分の人生を改めて感じさせられた映画でした。

映画『天気の子』私なりの作品テーマの考察(ネタバレ含む)

天気の子 陽菜の画像(C)2019「天気の子」製作委員会

私がこの『天気の子』を観て感じたテーマは『変化と普遍』です。
なぜそう感じたのか。

それはクライマックスで陽菜を助けた世界は再び雨が降り続く世界になり、東京の大部分は海に沈んでしまったが、そのような大きな環境の『変化』にも次第に順応したくましく生き延びていく人たちの姿があったから。

そして、たとえ世界の形を変えてしまったとしても、それでも陽菜にもう一度会いたい、一緒にいたいという思いで行動した帆高や須賀・夏美・凪の姿に、人が本来持っている愛情という『普遍』の思いを見たから。

そんな『変化と普遍』という一見相反するものがうまく共存した映画だと感じたからです。

こちらのYouTube動画では、私なりの考察について話しています。ぜひ合わせてご覧くださいませ。

ブログ記事としても『天気の子』を観た上での考察について詳しくまとめています。ぜひ合わせてご覧くださいませ。
私が作品のテーマを『変化と普遍』と感じた理由とは?新海誠監督・映画『天気の子』考察・感想

小説『天気の子』

映画を観てすぐに、私は小説『天気の子』を購入しました。
映画を観てから小説を読むと、映画の時の感動が呼び起こされました。
何度見て・読んでも『天気の子』はストーリーもキャラクターも魅力たっぷりの作品ですね。

小説は60万部を突破しており、ベストセラーの仲間入りを果たしています。
まだ読んでいない方はぜひ読んでみてくださいね。

あなたはこの楽しみ方、知っていましたか?小説『天気の子』を楽しむもう一つの方法について、こちらの動画でお話しています。ぜひ合わせてご覧くださいませ。

『天気の子』が2019年8月22日のヒロイン・陽菜の誕生日に興行収入100億円を突破

2019年8月22日、ヒロイン・陽菜の誕生日に『天気の子』は興行収入100億円を突破しました。
そしてこれは『君の名は。』以来、3年ぶりの快挙ということ。
さらに、2作連続の興行収入100億円突破は新海誠監督と宮崎駿監督だけということで、本当に素晴らしい成果を出されています。

私のYouTube動画でも、興行収入100億円を突破できた理由について私なりの考察をお話しています。ぜひ合わせてご覧くださいませ。

こちらの記事では『天気の子』が興行収入100億円を突破できた理由についての私なりの考察を書いています。ぜひ合わせてご覧くださいませ。
知らないままで良いの?『天気の子』が100億円の興行収入を突破できたのかを「3つの理由」を元に考察してみた

映画『天気の子』まとめ

天気の子 ロゴ画像(C)2019「天気の子」製作委員会

『天気の子』はただの映画として観るだけでも十分素晴らしい作品ですが、自分の人生と照らし合わせて考えることで、その作品をより深く楽しめると思います。

一人でも観てもいいし、大切な人とでもいい。そして観て感じた思いや考えを誰かと共有していきましょう。

そうすることで得た共感や新しい発見は、あなたの人生をより豊かにしてくれるでしょう。

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