この記事は漫画『鬼滅の刃』163話のネタバレと162話おさらいをしていくものです。
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漫画『鬼滅の刃』163話のネタバレ・162話おさらい
ここからは具体的に『鬼滅の刃』163話のネタバレ・162話おさらいについてひとつずつ解説していきます。
漫画『鬼滅の刃』について

時は大正、日本。
炭を売る心優しき少年・炭治郎は、ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。
さらに唯一生き残った妹の禰豆子は鬼に変貌してしまった。絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、“鬼狩り”の道へ進む決意をする。
人と鬼が織りなす哀しき兄弟の物語が、今、始まる--!
漫画『鬼滅の刃』前回162話のおさらいまとめ
胡蝶はカナヲにあることを伝えていた。
そしてそれは想像を絶する内容だった。
「もし、姉を殺した上弦の弐と巡り合い、私とカナヲの二人で戦うことができたなら、まず第一の条件として、私は鬼に喰われて死ななければなりません」
胡蝶は「現在私の体は血液・内臓、爪の先に至るまで、高濃度の藤の花の毒が回っている状態です」と告げた。
童磨は膝を床についたあと、左手をついたが、その左腕がそのまま溶けてしまった。
「師範の毒が効き始めた」とカナヲは伊之助に教えた。
「伊之助、頸を狙って!一気に追い込む!」
カナヲは命を賭して戦った胡蝶の仇を討つため、その力を使った。
花の呼吸・終ノ型 彼岸朱眼(ひがんしゅがん)
動体視力を極限まで上げると周囲の動きは鈍く遅く見える。
『行け!行け!斬れる!こんなグズグズの腐った頸。斬れないはずがない!あああ腕が固まって…!』
そこに伊之助が思いつきで日本の日輪刀をカナヲに向かって投げつけた。
伊之助の日輪刀はもうすぐに童磨の頸に届きそうだったカナヲの日輪刀を押し出し、童磨の頸を見事斬った。
漫画『鬼滅の刃』163話のネタバレ
童磨は頸を斬られてしまったことに呆気にとられていた。
カナヲのような雑魚に、頸を斬る力も無い胡蝶に、剣術の基礎もできていない伊之助に負けるなんて、と。
だがまだあきらめてはいけないと童磨は考えていた。
無惨様みたいに、猗窩座もなりかけたんだ、俺だってきっと、と。
だが、童磨の体はどんどんと崩れていっていた。
そして死を覚悟した。
だが、死ぬことが怖くないし、負けたことをくやしいとも思っていなかった。
それは人間だったころに母が色狂いの父を殺して服毒自殺したときも、まったく悲しいとか寂しいとか感じたことがなかった。
無惨に鬼にしてもらってから百年以上たったが、人間の感情というものを、童磨はどこかよそごとの夢幻だったのだと振り返っていた。
そう考えている童磨に、心の中で語りかける声。それは胡蝶だった。
「あ、やっと死にました?よかった。これで私も安心して成仏できます」
胡蝶はおだやかに微笑んでいた。
そして童磨に、この毒は鬼の珠世が協力してつくってくれたものだと説明した。
「まだ鬼の始祖も残っていますが、きっともう大丈夫。仲間の誰かが必ずやり遂げてくれる。私はそう確信している」と告げた。
それを聞いて、童磨は急に不思議な感情が自分の中にあらわれるのを感じていた。
「今はもう無い心臓が脈打つような気さえする。これが恋というやつかなぁ、かわいいねしのぶちゃん」
胡蝶は絶句した。
「ねえしのぶちゃん、ねえ、俺と一緒に地獄へ行かない?」
「とっととくたばれクソ野郎」
胡蝶はビシッと告げた。
伊之助は童磨を見事に倒したことを実感し、今更ながら体がかなり疲れていることを感じ、座り込んだ。
そして、以前炭治郎と善逸と話していたときのことを思い返していた。
伊之助は自分に母親はいないと考えていたこと。
でも炭治郎に、母親は誰にでもいると言われ、だったら俺は捨て子だ。母親は俺がいらなかったんだ、と返した。
そんな伊之助に炭治郎は「伊之助のお母さんはきっと、伊之助のことが大好きだったと思うよ」と話した。
伊之助は自然と涙を流していた。
「母ちゃん…」
カナヲは胡蝶の髪飾りを探していた。
花の呼吸・終ノ型をつかって目を酷使したカナヲは右目がほとんど見えていなかった。
そしてカナヲはカナエ姉さんが死んだときに泣けなかったことに謝罪の気持ちを感じていた。
それを誰も責めなかったが、カナヲは身体中汗をかきながら申し訳ないと感じていた。
そしてカナヲが泣けないことには理由があった。
泣くと蹴飛ばされ、踏まれ、引き摺り回されて、水に浸けられた経験があった。
そしてカナヲと同じような目にあった兄弟は、次の日の朝には冷たくなっていたのが何人もいた。
だからカナヲは泣けなかった。
そしてカナヲは胡蝶の髪飾りを見つけた。
そのとき、胡蝶とカナエがそっとカナヲの頭を撫でてくれた気がした。
163話はここまで。次回も非常に楽しみです。
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